【エッセンシャルオイルのブレンドガイド】7つの香りカテゴリーと3つのノートを知る

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エッセンシャルオイルとは?基本知識と効果

エッセンシャルオイルのブレンドガイド

エッセンシャルオイルは、植物の花、葉、樹皮、根、果皮などから抽出される天然の芳香成分を含むオイルです。

アロマセラピーでは、香りを通じて心身のリラックスやリフレッシュ、集中力の向上、ストレスの軽減など、さまざまな効果が期待されています。

理由は、香りの分子は鼻から吸い込まれ、脳の大脳辺縁系に直接働きかけ、感情や記憶に影響を与えるとされているからです。

私たちが普段の生活の中で身につけてしまったものの考え方の癖を飛び越えてプラスの影響を与えてくれたり、その反応を得るために運動や散歩や食事や薬などの過程を得なくても、香りによって脳がダイレクトに反応することで、さまざまな効果が期待できるのです。

エッセンシャルオイルは1種類でも効果がありますが、複数のオイルをブレンドすることで相乗効果を発揮し、より多様な効果や香りを楽しむことができます。

アロマオイルのブレンド方法には決まりがあるの?

精油のブレンドには特別な決まりはありません。

自分の好きな香りを自由に作ってみたり、気分に合わせてブレンドして楽しむことができます。

ただし、香りも料理と同じで、それぞれにどんな特徴があるかや、どのオイルとの相性がいいかなどを知っておくと上手にブレンドできます。

まずは大きく7つに分類される香りの特徴を知りましょう!

エッセンシャルオイルの7つの香りカテゴリー

精油の7つのカテゴリー

エッセンシャルオイルは、その香りの特性に応じていくつかのカテゴリーに分類されます。

これらのカテゴリーを理解することで、ブレンドする際の相性を見つけやすくなります

シトラス系

シトラス系にはレモン、オレンジ、グレープフルーツなどがあり、フレッシュで爽やかな香りが特徴です。

心をリフレッシュし、気分を明るくする効果があり、集中力を高めるのにも役立ちます。

シトラス系は、ハーバル系やフローラル系とブレンドすることで、さわやかさと安らぎを兼ね備えた香りを作ることができます。

例えば、レモンとペパーミントの組み合わせは、スッキリとした香りで、リフレッシュ感がアップします。

フローラル系

フローラル系のオイルは、ラベンダー、ローズ、ジャスミンなど、花を基調とした甘く華やかな香りが特徴です。

主にリラックスや感情の安定、心を落ち着ける効果があります。

他の香りとの相性も良く、特にシトラス系やウッディ系と組み合わせることで、より深みのある香りを作り出すことができます。

例えば、ラベンダーとシダーウッドを組み合わせると、リラックス効果が強化されます。

エキゾチック系

エキゾチック系は、イランイラン、バニラ、パルマローザなど、官能的で甘く、時に少しスパイシーな香りが特徴です。

感情を高め、リラックスやロマンチックなムードを作り出す効果があります。

フローラル系やスパイス系とブレンドすることで、甘さと深みのバランスが取れた香りになります。

イランイランとジャスミンの組み合わせは、リラックスしつつ華やかなムードを演出します。

レジン(樹脂)系

レジン系のオイルは、フランキンセンスやミルラのように、樹脂から抽出された濃厚で神秘的な香りが特徴です。

精神的な落ち着きや瞑想、心の安定をサポートします。

フローラル系やスパイス系との相性が良く、リラックスや心の浄化を促すブレンドを作ることができます。

フランキンセンスとローズの組み合わせは、深いリラックスと感情の安定をもたらします。

スパイス系

スパイス系は、シナモン、クローブ、ジンジャーなど、温かみのある刺激的な香りが特徴です。

気分を高め、エネルギッシュな状態に導く効果があり、特に冬や寒い季節に好まれます。

ウッディ系やレジン系とブレンドすると、より深みと安定感が得られ、スパイスの刺激が和らぎます。

例えば、シナモンとサンダルウッドの組み合わせは、温かく心地よい雰囲気を作り出します。

ウッディ系

ウッディ系のオイルには、サンダルウッド、シダーウッド、パチュリなどが含まれ、落ち着いた温かみのある香りが特徴です。

グラウンディング効果があり、心を落ち着かせ、安定感をもたらします

ウッディ系は、フローラル系やレジン系と特に相性が良く、深みのあるリラックス効果を得ることができます。

サンダルウッドとラベンダーの組み合わせは、瞑想やリラックスに適しています。

ハーバル系

ハーバル系は、ローズマリー、ペパーミント、バジルなど、ハーブを基調とした自然で爽やかな香りが特徴です。

心身のバランスを整え、リラックス効果が期待できます。

シトラス系やスパイス系と合わせることで、リフレッシュと安定感のある香りを作り出せます。

例えば、ローズマリーとレモンをブレンドすると、リフレッシュしつつ集中力を高める効果が得られます。


図に示した7つのカテゴリーでは、隣同士の特徴はブレンドの相性がいいと言われていますので、初めはまとまりやすい香りでブレンドするのがコツです。

エッセンシャルオイルのノートとは?

アロマブレンドのノートの説明図

エッセンシャルオイルは香りの持続時間や香り立ち(揮発速度)によって、「ノート」という分類がされます。

ノートを意識してブレンドすることで、バランスが良く質の高い香りを楽しむことができます。

トップノート

トップノートは、最初に感じる軽やかな香りです。通常は15分から30分程度で消えてしまいます。

シトラス系やハーバル系のオイルがこれに該当し、爽快でフレッシュな印象を与えます。

ブレンドの最初の印象を決める重要な要素です。

レモン (シトラス系):明るく爽やかな香りで、リフレッシュ効果があります。
オレンジ(シトラス系):甘くフルーティーな香りが特徴で、気分を明るくします。
ベルガモット(シトラス系):フローラルなトーンを持つシトラス系で、リラックスとリフレッシュの効果があります。
ペパーミント(ハーバル系):クールで清涼感のある香りが、集中力を高めるのに役立ちます。
グレープフルーツ (シトラス系):甘酸っぱくさわやかな香りが、元気を与えます。
ユーカリ (ハーバル系):スッキリした香りで、呼吸器系をサポートする効果があります。

ミドルノート

ミドルノートは、トップノートが消えた後に続く香りで、ブレンドの「ハート」とも言われます。

フローラル系やハーバル系のオイルが多く、香りが持続する時間も比較的長いです。

心地よさと深みを感じさせる要素です。

ラベンダー (フローラル系):リラックス効果の高い柔らかな花の香りです。
ゼラニウム (フローラル系):フローラルかつ少しスパイシーな香りで、感情のバランスを整える効果があります。
ローズマリー(ハーバル系):すっきりとした香りが、集中力と記憶力をサポートします。
ティーツリー (ハーバル系):抗菌作用が強く、クリーンでフレッシュな香りです。
マジョラム (ハーバル系):温かみのあるハーブの香りで、筋肉のリラックスに役立ちます。
カモミール (フローラル系):甘く落ち着いた香りで、不安感を和らげます。

 ベースノート

ベースノートは、香りの中で最も持続性があり、ブレンドの土台を作ります。

ウッディ系やレジン系、スパイス系のオイルがこれに該当し、長時間にわたって香りを残します。

深く落ち着いた印象を与え、香り全体のバランスを保つ役割を果たします。

サンダルウッド(ウッディ系):甘く深みのある木の香りで、瞑想や心の安定をサポートします。
パチュリ(ウッディ系):濃厚で土っぽい香りが特徴で、グラウンディング効果があります。
フランキンセンス(レジン系):樹脂の深い香りで、精神を落ち着け、瞑想に適しています。
ベチバー(ウッディ系):スモーキーで甘い香りが心の安定とリラクゼーションに効果的です。
ミルラ (レジン系):濃厚で甘く神秘的な香りが特徴で、精神的な浄化に役立ちます。
シダーウッド (ウッディ系):温かみのある木の香りが、安らぎと落ち着きを与えます。

効果的なエッセンシャルオイルのブレンド方法

エッセンシャルオイルのブレンドは、香りのバランスや効果を最大限に引き出すために、いくつかの基本的なルールがあります。

まず、ノートのバランスを考慮し、トップノート、ミドルノート、ベースノートを組み合わせることが重要です。

一般的には、3〜5種類のオイルをブレンドすると良いでしょう。

例えば、次のような比率を目安にすると、バランスの取れたブレンドができます。

トップノート:30%
ミドルノート:50%
ベースノート:20%

また、使用する目的に応じて、選ぶオイルのカテゴリーを変えることもポイントです。

☝️リラックスしたい場合はフローラル系やウッディ系を多く使い、気分をリフレッシュしたい時にはシトラス系を中心にブレンドするのが効果的です!
ディフーザーに垂らす方法での簡単なブレンドレシピを掲載しますので、精油をお持ちの方は試してみてくださいね。

ディフューザーへのアロマブレンド


ディフューザーに使う水70ml〜100mlに対しての分量です。

初心者向け|ディフューザーに垂らすだけ
簡単な“リフレッシュ“ブレンド

レモン(トップノート、シトラス系): 2滴
ペパーミント(ミドルノート、ハーバル系): 1滴

初心者向け|ディフューザーに垂らすだけ
簡単な“リラックス“ブレンド


ラベンダー(トップノート、フローラル系): 1滴
オレンジ(トップノート、シトラス系): 2滴


ヒノキ(ミドルノート、ウッディ系): 1滴

サイプレス(ミドルノート、ウッディ系 ):1滴
ジュニパー(トップノート、ハーバル系):1滴

 エッセンシャルオイルの安全な使い方と注意点

アロマオイルの使用に関する禁忌の説明

エッセンシャルオイルを使用する際には、いくつかの安全上の注意点があります。

まず、エッセンシャルオイルは非常に濃縮されているため、直接肌に塗布する場合は必ずキャリアオイルで希釈する必要があります。

また、アレルギー反応や肌トラブルを避けるために、使用前にはパッチテストを行うことが推奨されます。

特に妊娠中の女性や小さな子ども、ペットがいる家庭では、使用するエッセンシャルオイルの種類に注意が必要です。

特定のオイルは刺激が強いため、控えるか専門家に相談しましょう。

まとめ:ブレンドの楽しみ方と心身へのメリット

エッセンシャルオイルのブレンドは、香りの楽しみ方を広げるだけでなく、心身にさまざまな効果をもたらします。7つの香りカテゴリーやノートを理解し、適切な比率でブレンドすることで、自分だけのオリジナルな香りを楽しむことができるでしょう。

とはいえ、精油の種類を揃えるのにはお金もかかり、理想のブレンドを作るのも時間がかかるでしょう。
ブレンドの組成が記載されている商品を購入して香りの組み合わせの勉強をするのも近道かもしれません。

sinsin.aromaでは多くのブレンドの試作の中から厳選し毎月商品をリリースしています。
気になるブレンド精油があればお試しください。

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