なぜ精油には禁忌がある?|知っておくべき禁忌の基本

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精油の禁忌の基本 column
精油の禁忌を解説するコラム

アロマの世界に興味深々(sinsin笑)になってきたら、
度々出会うことば 「禁忌」…
せっかくいろんな香りを知りたいし、使いたいのになんだか難しそうでイヤになりますよね。
そんな「禁忌」についてまとめてみましょう。

禁忌(きんき)とは?なぜ知っておかないといけないの?

まず、なぜそんなに口うるさく言うのかと言いますと・・
アロマオイルは植物のパワーを凝縮したものです。

芳香浴などで緩やかに取り入れる分にはそこまで神経質にならなくても大丈夫かと思うのですが、
やはりオイルトリートメントで用いたり、ハンドクリームなどの化粧品をダイレクトに皮膚にのせると
皮膚から体内に植物の成分が取り込まれてアレルギー反応が出たりするので注意しましょう⚠️

ということで、

それぞれの植物特有の注意すべきこと=禁忌

として明記されるようになっています。

おもな禁忌の種類と代表的な精油、その使い方

精油の禁忌

⚠️光毒性

・ベルガモット
・グレープフルーツ
・レモン
・アンジェリカ

などが代表的な精油です。

主に柑橘類やセリ科の植物に含まれます。

フロクマリン類の成分により、皮膚についた状態で紫外線に当たると炎症やアレルギーを引き起こす場合がありますので注意が必要です。

使う場合は、

・12時間紫外線に当たらない
・紫外線が直接当たらない部分に使う


などの工夫が必要です。

ただ、ベルガモットは世界的にもとても人気の香りで、様々な効果を期待できる精油のため
「フロクマリンフリー(FCF)」(薬品でフロクマリンを取り除いた物)の物もありますので気になる方はその記載にも参考にしてみてくださいね。

⚠️エストロゲン様作用

・クラリセージ
・フェンネル
・ネロリ
・サイプレス

など

女性ホルモンに似た働きをする種類です。

子宮に働きかけるため月経不順や月経痛、更年期障害に役立のですが、反面、妊娠中やホルモン治療を受けている方は使用しないよう注意が必要です。

⚠️皮膚感作

・ペパーミント
・ラベンダー
・ジャーマンカモミール
・メリッサ

などは

免疫機能に基づくアレルギー反応、感作作用を引き起こしやすい成分(アルデヒド類)を含む精油です。

精油を継続的に使用するアロマセラピストが職業性のアレルギー性接触皮膚炎を起こすことがあります。同じ種類の精油のみを長期間使用し続けないことや精油を数種類ブレンドして使用するなど注意が必要です。

⚠️皮膚刺激・粘膜刺激

・レモングラス
・ユーカリグロブルス
・レモンユーカリ
・ブラックペッパー

など

皮膚や粘膜なら取り込まれることにより、炎症や痒みが生じる場合があります。
使用する場合はごく低濃度で使用することを意識しましょう。

対象成人1〜4歳5〜12歳高齢者妊娠中
基礎疾患有
全身2〜3%1%以下2%以下2%以下2%以下
局所3〜5%1.5%以下3%以下3%以下3%以下
0.5〜1%0.5%以下0.5%以下0.5%以下
アロマオイルのおもな希釈濃度 参考:日本アロマテラピー学会編「アロマテラピー標準テキスト」丸善出版2022
濃度0.5%1%2%3%5%
10ml1滴2滴4滴6滴10滴
アロマオイルの濃度早見表 ※精油1滴≒0.05ml

⚠️その他

他にも下記のような基礎疾患や、現在の状況で当てはまる場合は使わないようにしましょう。

✔︎てんかん 
→ ローズマリー、シダーウッド、ラベンダーなど

✔︎腎臓疾患 
→ ジュニパーベリー

✔︎授乳中 
→ クスノキ、ペパーミント、フェンネル、ヤロウなど

✔︎乳がん 
→ アンジェリカ、サイプレス、フェンネル

✔︎アレルギー各種
 キク科=カモミール類
 ナッツ=キャリアオイル注意(スイートアーモンドやマカダミア)
 アルコール=手指消毒

まとめ

精油の禁忌

いかがでしょう、おもなものだけでもたくさんありますね。

このサイトをご覧の方は、アロマにご興味があり生活に取り入れてみたい方、職業までは行かなくともボランティアや身近な人、もしくはご自身のセルフケアとしてアロマの基礎やハンドトリートメンと基礎を身につけたいという方が多いと思います。

セラピストとして背術する場合は、相手が普段の生活で避けているものがあれば、まずはヒアリングしてそれを避けて使うようにすると、トラブル回避になると思います。

またどうしても心配な場合はパッチテストで反応を確かめることも有効です。

安心安全を確保したうえで、アロマを楽しみたいですね♪

この記事が皆さんのためになるものになれば幸いです。