「アロマオイルって肌に塗っても大丈夫?」「精油は原液だと危険って聞いたけど…」
そんな疑問を持つ人は多いですよね。
この記事では、初心者の方でも安心して使えるアロマオイルの正しい使い方と、キャリアオイルを使って肌用トリートメントオイルを自作する方法をわかりやすく紹介します。
セルフケアに使いやすいオイルを身の回りに準備していると何かと便利なんですよ♪
アロマオイルは肌に直接塗っていいの?

まずは「アロマオイル」とひとことで言っても「精油(エッセンシャルオイル)」と「肌用に商品化されているトリートメントオイル(アロマオイル)」があるということを知りましょう。
この2つは似ているようで中身がまったく違います。
簡単に言うと…
精油:原料そのもの。濃縮された香りのエッセンス。
肌用オイル:その精油を、安全に使えるようキャリアオイルで薄めた完成品。
精油(エッセンシャルオイル)と肌用オイルの違い
比較項目 | 精油(エッセンシャルオイル) | 肌用トリートメントオイル(アロマオイル) |
---|---|---|
主な成分 | 植物から抽出した香り成分100% | 精油をキャリアオイルや植物油で希釈したもの |
濃度 | 非常に高濃度(原液) | 低濃度で肌に安全な比率(約1〜5%)に調整済み |
肌への使用 | 原液はNG(刺激が強すぎる) | 肌に直接使用OK(配合バランスが安全) |
用途 | 芳香浴・アロマディフューザー・手作り化粧品の原料 | ボディ・フェイス・ハンドトリートメント |
香りの持続 | 揮発が早い(軽い香り) | キャリアオイルが香りをやわらげ、持続性がある |
保存方法 | 遮光瓶で冷暗所保存(酸化に注意) | 同様に冷暗所保存だが、酸化スピードはやや緩やか |
価格の目安 | 5mlで1,000〜5,000円程度 | 100mlで1,500〜3,000円程度 |
結論から言うと、アロマオイルでも精油(エッセンシャルオイル)は原液のまま肌につけてはいけません。
精油は植物の香り成分を高濃度で抽出したもので、種類によっては刺激が強く、肌トラブルを起こすことがあります。
精油を扱う上で注意したいポイントは別の記事で記載していますので、お時間があれば合わせてお読み下さい。
💧安全に使うにはキャリアオイルで薄める
精油(エッセンシャルオイル)を肌に使いたいときは、キャリアオイルと呼ばれる植物油で薄めて使います。
これにより香りがやわらぎ、肌への負担を減らすことができます。
トリートメントオイル、購入?自作?そのメリットデメリット

いい香りのオイルをちょっと塗ったり、お肌のトリートメントをしたい。
ではそのオイル、購入する場合と自作する場合のメリットとデメリットは次のようなものがあります。
トリートメント用アロマオイルを「購入する」メリット
- ブレンドの手間がない
専門家がバランスよく精油を調合しているため、初心者でもすぐに使える。 - 香りや質感が安定している
メーカーによって品質管理されており、毎回同じ香り・使用感を楽しめる。 - 肌トラブルのリスクが少ない
濃度や配合が適正に調整されているため、安全性が高い。
アロマオイルを「自作する」メリット
精油の知識が身につく
ブレンドを通して香りや効能を学ぶ楽しみがある。
自分好みの香りを作れる
気分や体調に合わせて精油を自由にブレンドできる。
コスパが良い
キャリアオイルと精油を揃えておけば、繰り返し作れるので経済的。
トリートメント用アロマオイルを「購入する」デメリット
価格が高め
品質の良いブレンドオイルは1本あたりのコストが高くなりやすい。
香りをカスタマイズできない
既製品のため、自分好みの香りや濃度に調整することが難しい。
成分が不明確な場合もある
とくに安価な商品では、合成香料や添加物が使われていることもある。
アロマオイルを「自作する」デメリット
ブレンドの知識が必要
精油の濃度や相性を誤ると、肌トラブルや香りの失敗につながる。
初期コストがかかる
精油やキャリアオイル、遮光瓶などを揃えると意外と費用がかかる。
品質管理が難しい
保存状態が悪いと酸化しやすく、劣化や肌刺激の原因になる。
メリットデメリットのまとめ
購入品は「安心・手軽」だけど「自由度が低く価格が高め」。
自作は「自由で楽しい」けれど「知識と管理が必要」。
まず手始めにアロマオイルを身近に置きたいとお考えの方はますは買ってみようかな?とお考えでしょう。
好きな香りのイメージや、期待する効果がある方は初めからご自身でセルフブレンドに挑戦してみても良いかもしれません。
このように、アロマオイルは自分の経験レベルや目的に合わせて選ぶのがベストです。
⚠️購入する際の注意点
ネット通販などでは「アロマオイル」という言葉で、香料入りのフレグランスオイル(人工香料)が売られていることもあります。
これは肌には使用不可なので、購入時は以下の表記をチェックしましょう。
✅ 「精油100%」または「エッセンシャルオイル」と明記されているか
✅ 成分表示に「香料」「アルコール」が含まれていないか
チェックして下さいね。
しれでは、自分でブレンドすることに興味がある方は次以降も読み進めてください。
自作する方へ|キャリアオイルとは?選び方のポイント

さて、ご自身でのブレンドに興味を持たれた方はキャリアオイルってなんだろう?と疑問に思われたかもしれません。
キャリアオイルとは、精油を安全に肌へ運ぶためのベースオイルです。
キャリアオイルを選ぶポイント
種類によって保湿力や肌質との相性が異なるため、自分に合ったものを選ぶのがポイントです。
サラッとした伸びの良い代表的なキャリアオイルの特徴とお肌への相性は次のような感じです・
オイル名 | 特徴 | 向いている肌タイプ |
---|---|---|
ホホバオイル | 酸化しにくく、皮脂に近い成分。さらっとして使いやすい | 全肌タイプ |
スイートアーモンドオイル | 保湿力が高く、乾燥肌や敏感肌に◎ | 乾燥肌・敏感肌 |
グレープシードオイル | 軽い使用感でべたつかない | オイリー肌 |
またキャリアオイルは、先述の肌タイプに加え、ブレンドしたオイルをどれぐらいで使い切るかとういう点も選ぶポイントとなります。
1週間〜10日ほど持ち歩くなら
【ポイント】酸化しにくいオイルがオススメ
【選ぶオイル】ホホバオイルやマカダミアオイルなど
1〜2日で使い切るなら
【ポイント】最も入手しやすくコスパも良いので
【選ぶオイル】スイートアーモンドオイルやオリーブオイル
キャリアオイルどうしでもブレンドできる?!
精油のように、キャリアオイルどうしもブレンドして使うことができます。
つまり、香りの面ではなく現在の自分の体調や気分、肌の状態に合わせて、キャリアオイルの特徴を活かした自由なブレンドアプローチも可能になるのです。
例えば「お肌にもう少し元気が欲しいな、栄養入れてあげたいな」って時は…
キャリアオイル20mlの完成品を準備したい場合
マカダミアオイル(15ml)+アボカドオイル(5ml)
でブレンドするのです。
アボカドオイルはちょっと濃度がありますがベースにしたマカダミア、その他にもホホバやアーモンドのさらさら系オイルに混ぜることにより扱いやすくなり、テクスチャー的にもカスタマイズができます👍
精油(エッセンシャルオイル)の選び方

次に精油の選び方について簡単に解説します。
これも用途によりけりで、基本お好きなものでオッケイ👌です。
日中使うのであれば光毒性のあるものは避けた方が無難です。
精油の選び方と禁忌については詳細記事がありますのであわせてお読みください。
それではシーンにあわせた精油のチョイスの例を挙げてみましょう。
例)
・気分をシャキッとさせたい
・首や肩のコリをやわらげたい
→ペパーミント、ローズマリー、マジョラムなど
・リラックスタイムに使いたい
→ラベンダー、スイートオレンジ、ゼラニウムなど
これも複数まぜてオリジナルの香りを楽しむことができます◎
3種類までブレンドするとまとまりのある香りになりますよ🫶
使い切りのため、都度気分で色々作って楽しんでみてください。
香りにこだわったブレンドをはじめてしまったらあなたはもうアロマの虜かもしれませんね。
ちなみに私は夏の暑さや不安定な天気、年齢的なことも影響してか自律神経が乱れがち
なので
キャリアはスイートアーモンドにアボカドを少し入れ
精油はローズマリー多め+マジョラムのオイルを使っています。
仕事中、首が凝るので
休憩時に頭の付け根やこめかみ、肩にぬって
もんだり押したりしています。
ローズマリーの香りは私には必要不可欠!
スキッとシャープな香りで気持ちも切り替えやすくなります⚡️
簡単な精油とのブレンドの仕方

さて、いよいよオイルのブレンドです。
私が普段使いで行っている簡単なブレンドの仕方をご紹介します。
【用意するもの】
・お好きなキャリアオイル 10〜20ml(市販品を購入)
・精油 2〜3種(市販品を購入)
・フタのある容器
【ブレンドの手順】
①容器にキャリアオイルを入れて、
②精油を3〜4滴垂らし
③フタをしっかりしめてシェイク🪇
これで完成🙌
ブレンド方法は難しいことは何もありません!
精油は揮発しやすいもののあるので
ハンドクリームやボディクリームの代わりに
塗ったり
マッサージしたい所に塗り広げモミモミすることもできます◎
まとめ

フレグランスアイテムとしてアロマオイルはとても身近な雑貨です。ただいざ肌につけるとなると何をどう選んだら良いのか?どこで買えばいいのかなど迷ってしまいます。この記事ではまずは購入する場合と、自分で作る場合の2つについて解説しました。
アロマオイルとひとこと言っても
・香料やアルコールなどの入ったフレグランス専用のもの
・化学香料の入った安価なもの
・精油(エッセンシャルオイル)言われる100%天然素材のもの
・キャリアオイルという精油で香り付けして肌に使うことのできるオイル
・肌のトリートメント用に商品化された市販のアロマオイル
などを区別しておかなければいけません。
皆さんの好みに合ったオイルを購入もしくはセルフブレンドして香りの世界をもっとお楽しみください。
〈執筆者〉
aroma hand treatment salon “sinsin”主宰
アロマ関連商品ブランド“sinsin.aroma”代表
内山いづみ
