バラの花っておそらく知らない人はいないんではないか?というぐらいメジャーなお花ですよね。
品種もとても多く、各地にバラ園などもあることから人気の高さがうかがえます。
そのバラの精油もまた、たくさんの人に愛された香りです🌹
ローズ|精油に使われる系統、その香り、精油の価格等

ローズの香りといえばみなさんが想像できる香りですよね🌹
甘く華やかで濃厚、女性的な香り
ローズにはこのよう香りのイメージがありますね。
クレオパトラの時代から今もなお人々を魅了し続けるローズ。
香りと心身ともに心強い効能が期待できるまさに香りの女王と呼ぶに相応しい存在ですね!
精油に使われる系統

ローズ精油に使われる代表的なバラの系統は主に以下の2種類です
品種 | 学名 | 主な産地 | 特徴 | 香りの印象 |
---|---|---|---|---|
ダマスクローズ | Rosa damascena | ブルガリア、トルコ、モロッコ | アロマ・医療用に使用される高品質 | 深く甘く華やかで重厚 |
ケンティフォーリアローズ | Rosa centifolia | フランス(グラース地方) | 香水業界で人気、やや軽め | 柔らかくみずみずしいフローラル系 |
バラの大きな分類は
🌹ワイルドローズ
🌹オールドローズ
🌹モダンローズ
の3つに分けられます。
その中で香料として利用される多くは
🌹オールドローズの
✅ダマスク系と
✅ケンティフォーリア系です。
さらにそれぞれの系統にまた多くの品種があります。
多くの系統、それに属される品種を入れるとバラ全体では種類は20,000種類以上にものぼります。
薔薇の世界は奥深いですね。
ダマスク系の香り・ケンティフォーリア系の香り
ダマスク系の香りは、バラの中でも濃厚で華やかな香りが特徴です。
蜂蜜のような甘さの中に、わずかにグリーンやスパイシーさも感じられることがあります。
香水やアロマテラピーにもよく使われ、心を酔わせるようなエレガントな香りと評されることもあります。
一方、ケンティフォーリア系の香りは、ダマスク系のバラの香りに似ていますが、より柔らかく、上品な甘さを持つと表現されます。
ダマスクローズの濃厚な甘さとは異なり、ケンティフォーリアは、より繊細で、ほのかな甘さの中に、品のある香りが特徴です。
ローズ精油の価格の目安
一般的にローズの精油はとても高価と言われます。
1kgのローズ精油を得るには、およそ3〜5トン(約100万個以上)ものバラの花びらが必要なのです。
そのため、1mlあたり数千円〜1万円以上という高値がつきます。
それでも、香り・作用・気品すべてにおいて唯一無二の存在として、多くの人に愛されています。

⚫︎ニールズヤード/エッセンシャルオイル
ローズ・アブソリュート 2.5ml
5400円〜6930円
⚫︎生活の木/ローズ・ダマスクAbs.精油/Rose Abs 3ml
4450円〜4950円
⚫︎アロマキュア/ローズオットー アロマオイル 5ml 精油
16,500円〜20,790円
他の精油と比較すると非常に高価化なのがわかります。
商品にローズ“オットー“とか“アブソリュート“と記載されています。
次にこのことについて解説します。
ローズ|精油の抽出法の違いと特徴、使用目的に応じた選択

学名 Rosa damascena
科名 バラ科
抽出部 花
抽出法
溶剤抽出法(精油:ローズアブソリュート)
水蒸気蒸留法(精油:ローズオットー)
ローズもまたジャスミンやイランイランと同じように“花びら“から採る精油です。
ロースの精油の採取方法は先にも紹介したように2通りあります。
① 水蒸気蒸留法(ローズオットー)
使用:Rosa damascena
※おもにダマスク系が利用されます
特徴:水蒸気で花びらを加熱して精油を抽出する伝統的な方法
得られる精油:ローズオットー(Rose Otto)
メリット:化学物質を使用せず、純度が非常に高い
香り:ややグリーンがかった透明感ある香り、冷えると固まるのが本物の証拠
ラベル表記の例:steam distilled(蒸留)
② 溶剤抽出法(ローズアブソリュート)
使用:Rosa damascena または Rosa centifolia
※ダマスク系もケンティフォーリア系も利用されます。
特徴:溶剤(ヘキサンなど)で香り成分を抽出
得られる精油:ローズアブソリュート(Rose Absolute)
メリット:香りが強く残りやすく、香水に向いている
デメリット:微量の溶剤成分が残る可能性があるため、敏感肌・妊婦には注意が必要
ラベル表記の例:solvent extracted(アブソリュート)
薬剤を使って採取する方法を“アブソリュート“と言います。
ローズだけでなくトンカビーンズやジャスミンもアブソリュートで抽出されたものになります。
また水蒸気蒸留法(ローズオットー)の副産物は芳香蒸留水(ローズウォーター)などと呼ばれたりもしますが、
これは古代から薬として使われることもあり
結膜炎などの抗炎症や、収れん、ホルモン調整に使われてきた歴史もあります。
やさしいバラの香りで赤ちゃんのお肌のお手入れにもオススメです👶
スキンケアに利用する場合は少しでも安全性が高い水蒸気蒸留法のローズオットーを選択する方が良いでしょう。
そうでない場合はオットーでもアブソリュートでも構いませんが、香水として利用したい場合はアブソリュートが放つ芳香性が適しているでしょう。
ローズの香り成分は朝日が昇るのとともに揮発し、正午にはその香り成分が夜明けの半分になると言われています。
そのため気温が低いうちに花びらを収穫して、蒸溜所に持ち込むそうですよ。
使用目的 | おすすめの抽出法 | 理由 |
---|---|---|
アロマディフューザー | どちらも可(香り重視ならアブソリュート) | 香りの持続性と広がりが魅力 |
スキンケア | 水蒸気蒸留法(オットー) | 肌への安全性が高い |
妊婦・敏感肌 | 水蒸気蒸留法を選ぶ | 不純物が少ないため安心 |
香水として使いたい | 溶剤抽出法(アブソリュート) | 芳香成分が豊かで印象的 |
偽物に注意!本物のローズ精油を見分ける3つのポイント
ローズ精油を購入する際に「本物で高品質なものかどうか」を見極めるためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
学名・抽出方法・原産国が明記されているかを確認
信頼できる精油には、以下の情報が必ずラベルや公式サイトに記載されています:
- 学名(例:Rosa damascena)
- 抽出方法(例:水蒸気蒸留法、溶剤抽出法)
- 抽出部位(花)
- 原産国(例:ブルガリア、トルコ、フランス)
こうした情報が省略されていたり、曖昧だったりする場合は要注意です。
品質の良い精油は、透明性が高く、正確な情報提供がされています。
GC/MS成分分析表があるか、またはそれに準ずる品質保証があるか
GC/MS(ガスクロマトグラフィー質量分析)とは、精油の成分を分子レベルで解析する検査です。
これにより:
- 合成香料の混入の有無
- 主成分(ゲラニオール、シトロネロールなど)の含有率
- 品質の安定性
が明確に分かります。
プラナロムやフロリハナなどの有名ブランドでは、成分分析表を公開しています。
成分開示のないブランドは慎重に。
価格と内容量に見合った常識的な価格帯であること
ローズ精油は極めて高価な精油です。目安は以下の通り:
- ローズ・オットー(水蒸気蒸留)1mlあたり:定価 5,000〜15,000円程度
- ローズ・アブソリュート(溶剤抽出)1mlあたり:定価 3,000〜10,000円程度
これより大幅に安い製品(例:10mlで1,000円など)はほぼ間違いなく偽物または合成香料入りです。
精油は直接肌に触れたり、香りの成分として花粘膜から脳に刺激を送ります。
なるべく自然のものがより安心といえます。
ローズ|期待できる効果

ローズ精油は古くから様々な効果を期待され利用されてきました。
心:
抗うつ(オットー) ホルモンバランス調整 強壮 鎮静
体:
抗菌 筋肉弛緩 血液循環促進 など
肌:
抗菌 皮膚弾力回復(オットー) 皮膚細胞成長促進
ローズ|使い方

✔︎怒り、恐れ、不安などのメンタルを鎮めたい
👉ローズを数滴お風呂に入れて入ります
ポイントは浸かっている間、鎮めたい感情ではなくローズの香りにだけ集中する。
お風呂の中の水の音や灯だけに集中することです☝️
✔︎日々のスキンケアに♡
👉あらゆる肌質の方も美肌に導くローズ
効能にも書いたように細胞促進作用や収れん作用もあることから全ても肌タイプに使えると言えます☺️
一滴だけでも絶大な効果を発揮してくれますが、高価なものなのでまずは、ローズウォーターから取り入れてみるのもいいと思います👍